気のむくまま

日々のこと、いつかのこと

悪魔の囁き

なるべく本に手を付けないようにしている。他にやりたいことがあるから。それに読んでない本もある。順番順番、そう思っていたのにやられた。

先日、パソコンの再インストールの時、刺繍に手を付けられなかったので、特捜部Qの「自撮りする女たち」を読んでいた。

特捜部Qはずいぶん前に映画は観ている。原作を読むとイメージが変わるんじゃないかと夫はしばらく本を寝かせていて(仕事が忙しかったのもある)読むなら最初から読みたいと「檻の中の女」を読んでいた。

私は先に知らない話から先に読みたくて、夫は最初から順番に読みたいらしい。同じようなものを好むけど、こういうところも違うし感想も違っていることが多くそれが面白い。

PCがもとに戻って、本も無事読み終え、アクリル毛糸のたわしも編んだ。さて刺繍をするぞと思っていたら、夫が「読みたがっていた本が安く出てるよ。」と言う。すごく迷った。これ以上、未読本を増やしたくない。そうそう順番順番。だが、夫が教えてくれた本は面白そうだなと思いつつ見ないふりしてきた本。

「うーん。でもなー」
「買っちゃえば」
「うーん、読んでない本があるしなー」
「言ってる間に、買えなくなるかもよ。少なくてもこの値段では」
落ちた。ええ、落ちましたとも。
「買います!」
言った途端に、夫がケラケラ笑い出した。
ええ、誘惑には弱いのは自覚してます。クチョ、なんだかのせられた気がする。まーでも買うと決めたのは私よね。うん。少し先の楽しみができた。そう思うことにしよう。今度は刺繍より先に本を読む。さっさと読んで刺繍に戻る。

あ、その前に明日は病院だ。もっと早く買っていたら、待ち時間に読めたな。届いてないので、未読本の中から何か持っていこう。