気のむくまま

思うこと

集中力と体力

最近は過集中が起きない。起こさないようにしている気もするし、起こすだけの体力がないだけのような気もしている。

子供の頃からの癖を、過集中というのだと知ったのはネットだった。本を読む人の話の中で知った。調べてみたら感じ方は人それぞれらしい。

彼女の場合、物事がハイスピードで動いてると感じるらしい。私は全く逆。時が止まる。音が全く聞こえなくなり、目は見えているのだけど、昼か夜かも解らない。自分が集中してるものと自分の意識以外は存在しない感じになる。聞こえないので耳の横で大声で叫ばれても気が付かない。

解けたら大変。今まで止まっていた時間がいきなり動き出す。我慢していたつもりもない尿意と空腹と疲労が同時に起こる。まずトイレ、その後食事、それが済んだら横になる。集中していた時間が長ければ長いほど、疲労度は増す。

本を読んでる時が一番起こりやすいけど、職場で過集中が起きた時はぞっとした。同僚が「あの、帰らないんですか?」って声かけてきた時の事は忘れられない。彼女が声をかけて肩を叩いてくれなかったら、私は1人で仕事を続けていたかもしれない。彼女も残業していたので、その時点でいつもより遅い時間になってた。気が付かなかったら私は閉じ込められていたりして。この癖で痛い目に合った事は何度もあったけど、ぞっとしたのはあれがはじめてだった気がする。

それ以来、もし呼んでも返事がなかったら手間をかけて申し訳ないけど、肩を叩いてね。集中しちゃうと音が聞こえなくなるの、と周囲にお願いしていた。私の場合、体に触れられると過集中は解けるから。

無くなって楽になったという気もする。本当に疲れるから。好きな事だけに集中していられる、楽しい時間を失ったという気もする。本当に楽しい時間だから。

体力が落ちてきてあの疲労感を無意識に避けているのか、夫に合わせているので時間を気にして集中出来ないのか、よく解らない。このまま起きないんだろうか。それともいつか復活するんだろうか。なんだか不思議。