気のむくまま

思うこと

白髪染めを止めた理由と悲しかったこと

数年前に白髪染めをやめた。理由は3つ。

●白髪染めをするのが面倒になった。
●染めた後、出てくる白髪が気になった。
●伸ばしてみたら、どれぐらい白髪があるのか興味があった。

染めるのをやめたら近所の方に、「染めなさい。老けて見えるしみっともないよ」と言われた。「そうですねー」と言いつつ染めなかった。相手の意見はちゃんと聞いてるけど、それを聞いたうえで今回は伸ばしてみようと思っていたから。

染めるのをやめたら楽になった。予想外だったのは白髪だとまっすぐに伸びない事。若い頃の私の髪は、黒くて太くて多くてほぼまっすぐな髪だったので、伸ばすとすとんと落ちる感じだった。ところが白髪はふわふわ浮くし艶もない。これじゃ山姥だ。

迷った末に髪をショートヘアにした。短ければ浮かずにすむかもしれないし、山姥具合もましだろうと思って。ただショートヘアは10代以来なのでちょっと勇気がいった。

髪を切ったら夫が「似合う。その方が可愛い」と褒めてくれたので少しだけ自信がついて、髪が渇くのも早くて気に入った。このまま白髪頭のショートヘアでいこう。いつか真っ白になったら、綺麗な青色?紫色?とかをカラートリートメントしてもいいかもとか思っていた。

昨日、「老けて見えるよ」と言った方に道で会った。彼女は病気をしたそうでとても弱っていた。美容院へ行けなかったから自分で切ったという髪は、白髪頭で散切り頭だった。悲しくなった。

「あんた老けて見えるって」と元気な笑顔で言ってくれた方がいい。「頑固なのよ。ごめんねー」って返せるもの。あんな姿を見たら、なんて返していいかわかんない。